ここから本文です。

富士山パトロールってなに?

富士山周辺のパトロールは、国立公園を含む富士北麓地域の自然保護と適正利用を図るための富士山レンジャーの中心的な業務です。
パトロールは、富士山及び富士北麓地域において年間250日以上取り組んでいます。

富士山のパトロール

富士山のパトロールでは、登山者と観光客への啓発、指導および登山道の状況確認などを行っています。
閉山時期(10月~6月)は、まだ積雪があり危険な状態の登山道に入ってしまう観光客への注意喚起や、お中道の歩道状況の確認をしています。
開山時期は、主に登山道を巡回して、動植物や溶岩を持ち帰ろうとする人、軽装で富士登山をしようとする人への注意喚起を行っています。
また、警察・富士吉田市とも連携して、現場での情報交換などもおこなっています。
富士山でのパトロールは、今まで知らなかった富士山の魅力を見つけたり、ゴミが捨てられているのを見つけたりといい意味でも、悪い意味でもいろいろな発見があります。

富士山レンジャー1

富士山レンジャー2

富士山レンジャー3

富士北麓地域のパトロール

富士山以外では、青木ヶ原樹海や御坂山塊など周辺の山々、東海自然歩道をパトロールしています。
青木ヶ原樹海では、歩道を外れて林内に入っている人がいないか、植物や昆虫を採取している人がいないなどを確認しています。
また、国指定天然記念物である「富士風穴」内部の現状調査なども行っています。
御坂山塊や東海自然歩道のパトロールでは、登山道の状況を点検しています。
主に案内板の破損状況など施設の点検や倒木の確認などをします。
土砂崩れや雑木の繁茂した登山道などを確認した際は関係機関へ報告しています。
また、徒歩のパトロールだけでなく、不法投棄の防止と発見を目的に、林道や湖畔を車両でパトロールしています。
パトロールで得た情報は、小学校などを対象に行っている環境学習にも広く活用しています。
パトロールは地道な活動ですが、「富士山を守ろう!」という意識を広げている非常に大切な業務だと考えています。

富士山レンジャー4

富士山レンジャー5

富士山レンジャー6