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更新日:2019年12月26日

秘境早川の宿場町 信仰と歴史と自然が詰まった「赤沢宿」を歩く 

早川町赤沢にある「赤沢宿」は、日蓮宗の総本山・身延山久遠寺と七面山を結ぶ参道の途中に開かれた宿場町です。徳川家康の側室お万の方の功績により、七面山の女人禁制が解かれ、身延講などが盛んになるにつれ、七面山への参拝者が急増していきました。最盛期の明治から昭和二十年頃には、「講」と呼ばれる信仰団体を中心に、一日に数千もの人々が行き来したと言われています。大正から昭和期にかけて身延線の開通とともに参詣客も急増し、赤沢宿も大変賑わったようですが、道路が整備され交通の便がよくなるに従い、昭和30年代ころより宿を利用する人は激減していきました。今では江戸時代後期から明治時代に建てられた講中宿(こうちゅうやど)の家並みが続く美しい町並みが残されています。
今では宿として営業しているのは2件のみですが、その歴史的な町並みは、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。

今回は、この情緒あふれる赤沢宿をご紹介いたします。

赤沢宿を歩く

身延駅から早川乗り合いバスで、約30分。
赤沢入口のバス停で下りて、バス停から山道を登ること徒歩約20分。細い道をくねくねと登っていくと、突然タイムスリップしたかのような江戸から明治当時の町並みが姿を現します。

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▲車を降りて、石畳と石垣の町並みを歩きます。
この集落は、今では住んでいる人も少なく、昼間でも静寂な空間がそこにはあります。
水の音、鳥の声、風の音、そんな音がダイレクトに耳に入ってきて、余計な音が聞こえてこないことに気付きます。普段いかに雑音に囲まれた生活をしているのか実感できます。

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▲今では使われていない建物にも、講中札が残っており、ここが昔、宿場町であったことが伺えます。

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▲急な坂の石畳の道を歩いていると、水が流れる音が響いてきます。
ここは休憩処の「喜久屋」さん。無料で解放されています。

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▲中には囲炉裏もあり、障子を開けると目の前には山々の景色。

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▲ちょっと一休みのつもりが、あまりの心地よさにぐっすり寝入ってしまいそうです。

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▲お腹がすいたので、赤沢宿で唯一営業している「そば処 武蔵屋」さんへ。
ここは週末のみの営業で、平日は5名以上で予約が出来ます。

  
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▲中はお座敷になっていて広々としています。
お勧めの「蕎麦定食」を注文しました。ざるそばに天ぷら、小鉢3種、漬物、ご飯がついて1100円。地元の野菜をふんだんに使ったお料理で、とてもボリュームがあります。

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▲食事制限のある人向けに、個別注文にも快く対応していただきました。

【武蔵屋】
電話番号: 0556-45-3117
所在地:  〒409-2733山梨県南巨摩郡早川町赤沢3117
営業時間:  11時-15時  *土、日、祝日のみ営業 平日は要予約
定休日: 平日 *要予約

 

外国人にも人気のゲストハウス「大阪屋」

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▲赤沢宿で、現在2件のみ営業している宿のひとつ、ゲストハウス「大阪屋」。
ここは今、外国人旅行者が注目する宿のひとつです。

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▲講の定宿のしるし「板マネギ」(講中札)がかけられており、ここが昔旅籠だったことが伺えます。

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▲最盛期には1日に1000人くらいの人が宿泊をしたと言われる赤沢宿。一度に大勢の人数を受け入れるにあたり、長い土間が敷かれています。これは大勢の参拝者が一斉に草鞋(わらじ)を脱いだり履いたりできるように工夫されたものです。草履をしまう下駄箱も土間に沿って設置されています。

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▲築180年を超える大阪屋の建物は、いたる所に日本建築の繊細な技法が施されています。

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▲一階の一番奥の部屋から眺める中庭。この中庭がある部屋が一番位の高い方が宿泊される部屋だったそうです。

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▲二階の客室。二階からの眺めはまた格別です。目の前に霊山七面山がそびえ立ちます。

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▲大阪屋さんのキッチンです。ここはゲストハウスなので食事は自分達で作ります。
このキッチンにも地元で採れた野菜や、インスタント食品、またお茶や季節に合わせたお菓子などが置かれており、随所に英語で説明書きがありました。細やかな気配りを感じます。

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▲日本の昔ながらのゲームも置いてあります。折り紙、あやとり、おはじき、花札、等々、その遊び方も英語と日本語でインストラクションが書かれています。
今回はみんなで、花札を使った「坊主めくり」といゲームをしました。
最初にみんなでルールを確認して、ゲームスタート。

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▲「坊主めくり」は花札の絵だけでゲームを進めることが出来るので、外国人も一緒に楽しめます。気が付くと、だんだんゲームに夢中になり、笑いが絶えませんでした。

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▲続いて「おはじき」に挑戦。シンプルなゲームですが、皆真剣そのものです。
まるで童心に帰ったように、集中して「おはじき」をはじきます。
デジタルな時代に、楽しいゲームも山程ありますが、昔からずっと遊ばれてきたこうしたアナログのゲームは、皆で一体となって遊ぶという全く違う楽しみ方があります。
気が付くとあっという間に時間が過ぎてしまいました。

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▲ゲームに勝った人に、ホストの横山さんが似顔絵を描いてくださいました。
こうした手作りのおもてなしが、とても心に染みてきます。

ホストの方の温かいおもてなしは、日本人のみならず、外国人の旅行者にも安心して滞在していただけると思います。

 

【Guest House Osakaya『大阪屋』】
〒409-2733 山梨県南巨摩郡早川町赤沢186
TEL: 0556-45-2012
e-mail: info@akasawasyuku.com
URL: www.akasawashuku.com(外部リンク)

 

中世の宿場町がそのまま残された赤沢宿。
ここでの時の流れは、他とは異なっているのではないかと思える程、色濃い時間が流れていきます。
1日滞在すると、まるで1週間位経ったかのような、そのくらいの密度を感じる時間です。
現代から離れて中世へのタイムスリップをしに「赤沢宿」まで足を運んでみませんか?

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