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更新日:2019年11月1日

パワースポット身延で悠久の時の流れを感じる 身延山久遠寺と宿坊体験

身延山久遠寺は日蓮宗の総本山で、今から700年以上も前の鎌倉時代に日蓮聖人によって開かれたお寺です。日蓮聖人は、当時疫病や天災が相次ぐ困難な世を生きる人々を「法華経」で救おうとし、布教活動を始めました。しかし3度に渡り幕府に意見をしたため、流罪など命に及ぶ法難に何度も遭いました。そんな苦難を乗り越えて生き延びた日蓮聖人は、甲斐源氏の子孫である南部実長氏の招きによってこの身延山に入りました。
それから9年余りの間、身延山を出ることなく、ひたすらに法華経を読み、法華経の精神を受け継ぐお弟子さんたちの教育に励まれました。

その生涯を法華経に捧げた日蓮聖人。

晩年をこの身延山で過ごし、病気療養のため、また両親のお墓参りの為、常陸の国へ向けて身延山を出立しますが、その途中の武蔵国池上において、61歳の生涯を閉じられました。「墓は身延山に建てよ」との遺言と、「この山を本として参るべし」とのお言葉により、この身延山が日蓮宗の総本山となったのです。
日蓮聖人が亡くなってから700年以上の時が過ぎた今もなお、歴代の住職によって絶えることなく日蓮聖人の遺骨は久遠寺にて守り続けてこられています。
以後、身延山は法華経の聖地、魂の宿る棲神の地として、法華経信仰者の参詣が絶えることはないそうです。明治8年(1875年)、大火のために寺院の多くを焼失しましたが、再建が進み、2008年には五重塔が復元されました。

今でも祈りの霊山として多くの参拝客が訪れる身延山久遠寺。
春になると樹齢400年を超えるしだれ桜が見事に咲き誇り、多くの花見客が訪れる花の名所としても知られています。

神秘的な身延山を1泊2日で巡ってきました。その体験をご案内いたします。


~身延山久遠寺~

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▲身延山久遠寺の入り口「三門」です。本堂まで続く門となります。

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▲門をくぐると、まるで別世界。真直ぐと伸びた木々と本殿へと続く長い階段はとても荘厳な雰囲気があります。

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▲菩提悌(ぼだいてい)と呼ばれる長さ104m、287段の石段を登ります。
この段数は「南無妙法蓮華経」が七文字で、41回唱えるとちょうど287となることから、お題目を唱えながら登る、「苦行」「修行の道」として作られているそうです。

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▲長い階段を登り切りました。ここまでくるとまた空気が変わってきます。
この階段を登ることが久遠寺を参拝する意味の半分を占めるとも言われています。

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▲階段を登ってすぐ左側にある五重塔。明治の大火事のあと、2008年に復元されました。
高さ39m。日本で4番目に高い五重塔です。五重塔のそれぞれ4面には十二支の動物たちが描かれています。鼠が北側を向いており、これは仏教ではお釈迦様を北側に祀り、参拝客は南から入るためであり、そのため門も本堂からみて南側に配置されているそうです。

  
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▲梅雨明け間近の7月後半。この日はとても暑かったのですが境内の空気はとても凛としたものを感じます。仏教の花としても知られる蓮の花が咲いていました。

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▲本堂の中を案内してもらいました。荘厳なご本尊と、天井には「墨龍(ぼくりゅう)」と呼ばれる縦9m×横9mの金箔の上から墨で描かれた大作である天井画があります。この龍の爪は5本あり、5本指の龍は一番位が高い龍だそうです。そしてこの龍は、本堂内どこにいても目が合うように描かれています。それは仏教では龍は「霊獣」と呼ばれ、「いつでもあなたを守っている」ということを表しています。
※本来、本堂内は写真撮影禁止です。取材のため、特別に撮影をさせていただきました。

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▲早朝勤行の際の席順を説明してもらいました。この高座は久遠寺のご住職様しか座ることが出来ないそうです。またご僧侶様入堂の際に使用する大きな太鼓も見せていただきました。
本堂は34年前に60億円をかけて再建され、中には最大2500名が入ることが出来るそうです。ここでは毎朝1回、早朝勤行が行われています。

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▲「開基堂」というお堂です。日蓮聖人を身延山に招いた南部実長氏を祀ったお堂です。

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▲身延山は修行の山なので、久遠寺では朝9時~午後3時まで、交代でずっとお経が唱えられています。この時唱えていたお経は、木鉦を叩くリズムがとても速かったのですが、これは短い時間に沢山の経を唱えるためだそうです。

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▲「御真骨堂(ごしんこつどう)」
日蓮聖人のご遺骨が奉安されているお堂です。
久遠寺の中でも、最も重要な場所の一つです。一般の人はこのお堂に入ることは出来ません。
日蓮聖人のご遺骨を守ることが久遠寺の最も大事なお役目です。
とても大事なお堂なので、外からは見えない所に建てられています。
このお堂は、地震や火事などの災害があったときに自動的に地下にご遺骨が移動されるような仕組みになっているとのことです。
食べるものお金も十分になかった時代、身延山へと続く道も整備されていない時代であるのにも関わらず、日蓮聖人の骨はとてもきれいな状態で残っているとのことです。

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▲日蓮聖人のお姿を描いた絵です。日蓮聖人の輪郭が少し歪んでいるのは、この絵を描いた画家が日蓮聖人があまりにも神々しく、直接目を合わせて見ることが出来なかったため、水に映った日蓮聖人のお姿を描いたからだそうです。その為この絵は「水鏡の御影(みずかがみのみえい」と呼ばれています。

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▲久遠寺では、早朝5時、そして午後4時55分から境内にある大きな鐘が突かれます。この鐘の音は1㎞くらい離れた所まで届くそうです。
鐘を突くにあたり、体を反らせてこんな体制になっているとは驚きでした。

身延山久遠寺


〒409-2593 山梨県南巨摩郡身延町身延3567
 TEL 0556-62-1011(代)  
FAX 0556-62-1094
 URL https://www.kuonji.jp/(外部リンク)

 


~奥之院 思親閣~
   

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▲久遠寺の裏側に身延山頂へと昇るロープウェイがあります。
ロープウェイに乗って、約7分間の空中散歩。絶景を眺めながら久遠寺の奥之院がある山頂へと向かいます。
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▲身延山山頂はパワースポットとしても人気があり、3月中旬と9月下旬には富士山山頂から朝日が昇る「ダイヤモンド富士」を見ることが出来ます。

身延山ロープウェイ
 <料金> 大人 往復 1400円(片道 760円)
      子供 往復 700円(片道 400円)
詳細 http://www.minobusanropeway.co.jp/
(外部リンク)
  

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▲身延山頂の奥之院には「思親閣」というお堂があります。
日蓮聖人は身延山にいる間、毎日このお山に登り、遠く離れた南房総にいる故郷の両親やお師匠様を思い、日頃の感謝や供養のお祈りをされたそうです。
日蓮聖人は幕府から身を追われる立場であったため、両親の近くでお世話をすることが出来ず、ご両親やお師匠様の最期に立ち会うことも出来なかったそうです。そのため自身を親不孝だと感じていたとのことです。そのことからこの身延山山頂は日蓮聖人が恩を大事にされた場所として「育恩の峰」とも呼ばれています。そしてこのお堂も「親を思う閣」と書いて「思親閣(ししんかく)」と呼ばれています。

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▲「思親閣」の境内の中には、日蓮聖人が植えたとされる4本の杉の木があります。
1本はお父様を思い、1本はお母様を思い、1本はお師匠様を思い、そして1本はこの国を思い植えたとされています。そのため、この杉を「御手植杉」と呼びます。とてもパワーがあると言われており、触るとご利益があるそうです。

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▲「思親閣」の中に入ると、「知恩報恩」と書かれた額が飾ってありました。
これは「恩を知り、恩を報いる」「頂いたご恩を、同じように他の方にその恩を届けていく」その大切さを説いているそうです。

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▲山の天気は変わりやすく、奥之院の周りも急に霧がかってきました。
ヒノキの森の中を歩くと、「もののけ姫」の世界のような幻想的な雰囲気です。

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▲身延山頂のロープウェイ乗り場にある売店では、美味しそうなお団子を焼いた香りが漂います。「くし切りだんご」といい「串(苦死)を切って幸運を願う」という開運の意味も込められています。またとても珍しい身延の名産「湯葉」を使ったお団子もありました。

 

~宿坊体験~

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▲身延にきたら宿坊体験!!今回は久遠成院「岸之坊」さんに宿泊いたしました。
身延山の中でもとりわけ神聖な場所と言われている日蓮聖人が実際に住まわれていた「御草庵跡」と日蓮聖人のお墓である「御廟所」のすぐ近くにこの岸之坊さんはあります。とても静かで厳かな雰囲気があります。

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▲お部屋も広々していて、窓の外には身延の自然が広がります。窓を開けると川のせせらぎも聞こえてきました。

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▲夕食の時間です。地元の野菜をふんだんに使った精進料理です。身延の名産「湯葉」の揚げ出しや、近隣の早川町の名産「茂蔵うり」の和え物、季節の野菜を使った料理など心も体も満たされるお料理が並びます。普段、肉中心の食事をする外国人にも、肉が無くても十分だという程、食べ応えがありました。

明朝は早朝勤行に参加をするので、夕飯を食べてお風呂にはいったら、早めに就寝します。

 

 

~早朝勤行~
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▲翌朝、早朝5時に起床して、5時30分からの本堂での早朝勤行に参加しました。
朝、「祈り」からスタートする。宿坊体験の要の部分でもあります。この早朝勤行は365日、休むことなく毎日続いているそうです。この身延が祈りの地であり、修行の地であり、とても神聖な場所であるということを改めて実感できます。

 

 

~お山de YOGA~
  
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▲本堂で朝の7時30分から行う「お山de YOGA」に参加しました。
澄んだ朝の空気の中で行うヨガ。そして何よりもこの本堂の中で行うヨガは別格です。

お山de YOGA
 2020年4月までヨガはお休みになります。4月以降のスケジュールに関しては下記にお問合せください。
  問合せ:0556-62-1011(身延山久遠寺 布教部)
 
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▲午前9時、早朝勤行と朝ヨガを終えて、宿坊に戻ってきました。朝から大分体も動かしているので、お腹はペコペコです。体に優しい和の朝食を頂きます。

 

岸之坊

 
山梨県南巨摩郡身延町西谷身延3591
   TEL:0556-62-0072 / FAX:0556-62-0723
宿泊料金 1泊2食 8500円(税別)/人
     ※繁忙期など宿泊金額の変動あり

 


~御廟所と御草庵跡~
 

 
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▲「御廟所(ごびょうしょ)」
日蓮聖人の「いづくにて死に候とも、墓をば身延の沢にせさせ候べく候」との遺言に従って建てられた日蓮聖人のお墓です。

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▲「御草庵跡(ごそうあんあと)」
日蓮聖人の御廟所のすぐ左手側にあり、日蓮聖人が身延山での9年間を住まわれた御草庵の跡地となっています。ここで日蓮聖人はもっぱら法華経を読み、弟子の教育に終始された所です。日蓮聖人はこの場所こそが仏の棲家であり、自身にとって永遠の住所であると考え、ここに身延山久遠寺を創設されました。よって身延山久遠寺の発祥の地でもあり、身延山の中でもとりわけ神聖な場所です。

 

~宝物館と写経~


久遠寺本堂の地下に「宝物館」があります。ここでは700年の歴史を持つ久遠寺が管理してきた国宝・重要文化財・指定文化財を数多く所蔵しています。
(撮影は禁止されているため、実際に足を運んで見てみてください)

  
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▲拝観料を支払って宝物館を見学すると、簡単な写経体験ができます。様々な種類の写経があり、下に印字されている文字をなぞって書いていくので、簡単に写経をすることが出来ます。書いた写経は持ち帰ることもでき、またその解説も用意されています。
おみくじも1回ひくことが出来ます。

宝物館
◇休館日 木曜日(木曜日が祝日の場合はその翌日)
◇拝観時間 午前9時から午後4時まで(但し、入館は午後3時30分まで)
◇拝観料 一般300円・大学・高校生200円・中学・小学生100円
詳細 https://www.kuonji.jp/m-muse/m-muse.htm(外部リンク)

 

~門内商店街~
  
  

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▲1泊2日の身延山での体験を終えて、帰りのバスを待つ間、久遠寺三門から総門までつながる門内商店街を歩きました。風情ある町並みと身延の名産品を扱ったお土産屋さんが軒を連ねます。身延の名産「身延まんじゅう」や「湯葉」、また身延の椎茸を使った「椎茸丼」を出すお店などもあり、お土産だけでなくお食事処も多数あります。
ちょっと一休みをするカフェや甘味処もありました。

日蓮宗総本山である「身延山」
何百年もの間、絶えることなく祈りが捧げられてきた場所でもあります。
日蓮宗の信者でなくとも、この地を訪れ、ここで時間を過ごすと、おのずと自分の内側に意識が向けられるのではないでしょうか。
身延の自然豊かな山に包まれて、自身の心や体を労りながら、この地に溢れる祈り・恩・感謝に心を合わせていくと、この身延での体験は忘れられないものになるかもしれません。

忙しい日常から少し離れて、本当の休息を取りに身延山まで足を運んでみませんか?


~アクセス~


<公共交通機関を使う場合>
・新宿(JR中央本線特急/約1時間40分)→甲府
甲府(JR身延線特急/約1時間)→身延駅

・東京(JR東海道新幹線/約1時間15分)→新富士
新富士(バス・タクシー/約10分)→富士(JR身延線)
富士(JR身延線特急/約1時間)→身延駅
※新富士-富士駅間は、バス・タクシー等を利用。

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▲身延駅から身延山へは、山梨交通のバスが便利です。
駅前のロータリーにバス停があり、大体1時間に1本~2本(約40分間隔)でバスが出ています。
身延駅⇔身延山 片道大人290円(小人150円)
※詳しい時刻表は山梨交通の下記サイトを参照ください。
http://yamanashikotsu.co.jp/route_bus/route_sp_info/minobusan/(外部リンク)

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▲身延駅から身延山まではタクシーも利用できます。駅前にタクシー乗り場があります。
身延駅⇔身延山久遠寺 片道2080円

<高速バス>
 新宿駅から南アルプス経由で身延山まで、3時間30分で結ぶ高速バスが便利です。
 1日6往復 運行 
 片道 3200円
 
詳細は下記を参照ください。
 http://yamanashikotsu.co.jp/highway_bus/minobu_shinjuku/(外部リンク)

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