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青木ヶ原樹海の自然

富士山の北西麓に広がる「青木ヶ原樹海」は、今から約1200年前、西暦864年に起きた富士山の噴火(貞観大噴火)で流れた溶岩の上にできた森です。
富士山から流れた溶岩は北麓一帯を焼け野原にしましたが、溶岩はやがて冷え、その上に新しく木々が芽吹き森が再生されました。
長い長い年月を生きる森にとって1200年は瞬きする間ですから、青木ヶ原樹海は、まだまだ若い森なのです。
面積は約3,000ヘクタール、土壌の厚さは10数cmしかありませんが、ツガ、ヒノキなどの常緑針葉樹を中心にソヨゴ、アセビ、ミズナラ、フジザクラ、カエデなどの広葉樹も存在するユニークな森でもあります。
また、林床の草木やコケ植物も発達して、独特の景観をつくっています。
深い森は溶岩洞穴にすむコウモリをはじめ、ネズミやモグラなどの小動物、アカゲラやウグイスなどの鳥類、さらにオサムシなどの昆虫類など生物の格好のすみかともなっています。

青木ヶ原樹海の自然1

溶岩流の表面は凹凸が激しく土壌が少ないため、植物は溶岩の上をはうように根を広げています

青木ヶ原樹海を散策する方へ

富士山および青木ヶ原樹海の原生的な自然環境を守り、みなさんに気持ち良く散策を楽しんでいただくために、次の点にご協力をお願いいたします。

  • 登山道、遊歩道を外れた箇所には立ち入らない。(林内を踏み荒らすことで足下の植物、コケ、樹木の根系、小動物等に影響があります)
  • 森林内において、動植物(樹木を含む)・溶岩・岩石・土壌等一切の自然物の採取・損傷を行わない。
  • たき火、野営を行わない。
  • トイレ以外の場所での野外排泄は行わない。(万一の必要に備える場合は、携帯トイレを携行するなど、入山者において適切な対応を行ってください)
  • ゴミは必ず持ち帰る。

詳しくは、山梨県富士・東部林務環境事務所ホームページをご覧ください。