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富士登山のマナー

富士山カントリーコード「10の約束」

1 美しい富士山を後世に引き継ぐ

日本一高く美しい富士山を、いつまでも美しく、我が国(日本)の自然風景の象徴として後世へ引き継ぎます。

2 ゴミは絶対捨てずに、すべて持ち帰る

富士山の美しい景観の中では少しでもゴミが落ちていると大変目立ちます。また、空気の薄い富士山では清掃も重労働で危険な作業です。ゴミの持ち帰り運動に協力し、自分で持ち込んだゴミはすべて自宅まで持ち帰ります。

3 ゴミになるようなものを最初から持っていかない

近くに見えても頂上まではきつい道のりです。疲れないためにも、無駄な荷物は極力省き、ゴミを出さないようにします。

4 登山道をはずれて歩かない

登山道でない場所を歩くと、崩れやすいばかりか、植生を痛めることにもなります。登山道をはずれて歩かないようにします。

5 登頂記念の落書きをしない

登頂記念の石の落書きは、山頂の景観を著しく壊すことになります。石の落書きはしません。

6 車道外への車両等を乗り入れない

オフロード車やオフロードバイクの車道外での乗り入れは、植生を傷め、動物の生息を脅かします。車道でない場所へは車、バイクを乗り入れないようにします。

7 溶岩樹型等の特殊地形を壊さない

溶岩樹型などは富士山の歴史を物語る古文書です。特殊な地形について学び、大切にします。

8 駐車場ではアイドリングをしない

アイドリングによる排気ガスはきれいな空気を汚します。駐車場での無駄なアイドリングをしません。

9 動植物を採らない

自然の中で生きる多様な動植物は、すべて富士山の自然の仲間です。富士山の動植物を大切にします。

10 トイレなど公共施設をきれいに使う

トイレをはじめ、公共施設は、一人が汚すと後から使う人達が不快です。一人ひとりが気をつけて、汚さず、壊さずに使います。

その他にも、人や自然に迷惑や不快感をかけないための最低限のルール、それが富士登山のマナーです。

  • 山では登り優先です。
  • 富士山は全体が国立公園です。石一個といえども持ち帰ることはできません。
  • 休憩は通行する人の邪魔にならない場所でとりましょう。
  • 騒音を出さない
  • 歩いているときのおしゃべりも周りの迷惑にならないように。
  • タバコは携帯用の灰皿へ。(行動中は禁煙)
  • トイレは有料です。
  • ティッシュペーパーは使わない。ティッシュは水に溶けないのでいつまでも残ったままになってしまいます。各山小屋や公衆トイレのルールに従いましょう。

持ち物・準備

服装

  • 平地と富士山頂の気温差(約20度)にも対応できる服装で
  • 動きやすいパンツスタイルが基本
  • 真夏でも、長袖シャツやセーター、ウインドブレーカーなどの装備が必要
  • タオルを首に巻いておくと暑い時には汗拭きに、寒くなったらマフラーの代用になりますので、ケガ防止、防寒のため手袋(軍手)をしましょう。

帽子

  • 防寒用や直射日光対策に必需です 。紫外線が気になる方は日焼け止めクリームも用意しておくとよいでしょう。

サングラス

  • 頂上付近は、直射日光が強く紫外線もかなり強いので、用意しておくと役立ちます。

  • 靴を選ぶポイントは底が厚く、固いこと、くるぶしまでカバーする深めのもの、登山靴がベストですが、どうしても用意できない場合は以下の条件に合うものであれば、はき慣れた運動靴などでもかまいません。

靴下

  • 靴下は汗を吸収するだけでなく、クッションの役割を果 たしてくれます。化繊やウールの厚手のものをはきましょう。

ザック

  • ストラップは、広めでクッションの入った丈夫なものを選びましょう。ザックの上部には重いものを入れ、背中にフィットするようにストラップの長さを調節し、腰から背中全体でザックを背負うようにします。衣類などはビニール袋に入れ、雨に備えます。

軍手・手袋

  • 溶岩道や岩場が多数あるので、軍手がないと手が傷つきます。また、気温が下がったときの防寒の役割も果 たします。

雨具

  • 動きやすさを考えて、上下に分かれているスーツタイプのものを選びましょう。

照明

  • 夜間登山をする場合、懐中電灯は不可欠です。

携帯酸素ボンベ

  • 高山病の応急処置用。しかし、症状が出たら無理せず下山してください。

湿布薬・絆創膏

  • 膝や腰を痛める人が結構います。また、消毒薬やガーゼ、テープなどを用意しておきましょう。

ゴミ袋

  • ゴミ袋本来の役割の他、雨が降った時など重宝します。

  • 登りの時にはじゃまになることもありますが、下山時には膝への負担を軽くすることができます。

地図&方位磁石

  • もしかすると迷子になることもあります。必ず、地図と方位磁石は、忘れないでください。

  • 各山小屋にも、飲料水が販売されています。

食料

  • 10時間近く登山するわけですので、食料は必要です。各山小屋でも食事は、できますが、やはり高価です。栄養補給が高く、疲れをいやす、しかもあまりかさばらない物で、チョコレートや固形や液体の栄養補給食品が効果的です。