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更新日:2020年2月20日

家族連れにおすすめ!親子で楽しむ工芸体験

中部横断道の開通を控え、よりアクセスしやすくなった富士川地域。古くより紙漉き、硯、印章作りと伝統工芸が盛んなこの地域では、家族で手作り工芸体験ができるおすすめスポットがたくさんあります。寒さが厳しいこの季節、温かい室内で子どもから大人まで夢中になって楽しめる工芸体験はいかがでしょうか?一つの作品を作り上げる共同作業は、親子の絆、家族の絆を深めること間違いなし。今回は、Оファミリー(7才と4才の男の子)に密着し紙漉き体験と篆刻体験の様子をご紹介します。

西嶋和紙工房(富士川クラフトパーク内)

身延町で家族連れで賑わう富士川クラフトパーク内にある、西嶋和紙工房。こちらでは、手軽な和紙作り体験から、本格的な紙漉き体験をすることが出来ます。紙漉きの道を続けて40年のベテランの職人宮本さんが、紙の原料の話から紙漉きの極意まで、優しく時に厳しく教えてくれます。

今回は本格的な紙漉き体験と手軽に楽しめるはがき作り体験に兄弟で挑戦です。

当日は予約なしでも手軽に体験できます。体験は紙漉き体験(紅葉コース)1000円(所要時間1時間~。後日天日干しで乾燥させた紙を郵送。※当日持ち帰りも可能です。)と絵葉書作成体験(桜コース)500円(所要時間30分~ ※別途作業後乾燥時間30分かかります。)があります。※料金は令和2年1月25日現在です。

▲紙漉き達人宮本さん

▲工房の中には年季の入ったエプロンがかけられています。

 

今回はお兄ちゃんがお母さんと本格的な紙漉き体験、弟くんがお父さんと絵葉書作成体験をすることにしました。

紙の原料となる楮(こうぞ)を初めて見ます!

▲「これが紙の原料になるんだ~!!」見て触って体験中!

▲これが楮です。

まずは、楮の繊維をほぐすよう叩きます。(本格的な紙漉き体験のメニューですが、この時は弟くんも一緒に参加させて貰っています。)

▲「思った以上の力仕事で疲れるな~」

▲「お兄ちゃんはどんなふうにやってるんだろう?」

「コツをつかめばもっと力を使わずに上手にできるようになるよ。こういった体験の中で〝どうやったらより力を使わずに効率よくできるようになるかな〟〝どうやったらもっとうまくできるかな〟と考えることが大事。」とだと宮本さんは話します。

叩いた楮は、中身が露わになり、その繊維一本一本まで見えてきます。繊維の長さがあるからこそ洋紙と比べて和紙は強度が上がるのだそうです。その話に思わず、お父さんお母さんも見て納得!作成過程で聞かせてもらえる話は大人が聞いていても驚きがあり楽しめます。

形を紙として最後にまとめるためには、トロロアオイの溶け込んだ水の中で楮の繊維をよく混ぜます。木の枠に繊維の溶け込んだ液を流し込みます。トロロアオイとは天然の植物で水に溶けると粘り気を出します。その粘り気のおかげで木の枠の水がゆっくりと抜けることで繊維を均一に整えることが出来るそうです。

▲「お父さんと一緒に混ぜるの楽しい~!」

▲混ぜた後は前後左右にシェイク!

 和紙は、枠の中でしっかりと前後左右にゆすることで、繊維がよく絡み合い、洋紙よりも薄く丈夫な紙となっていきます。

枠の中に紙の原料が入ったら、次はいよいよデザイン。

いろいろな型枠を紙の上に載せ、そこに色水で着色していきます。自分だけのデザインを創ろう! 

 一方お兄ちゃんは、お母さんと一緒に本格的な紙漉き体験を続けます。

▲楮の繊維を専門の道具を使ってしっかりと解します

▲こちらも、原料を木の枠を通すときには前後左右に均等になるようにシェイク!

和紙は、枠の中でしっかりと前後左右にゆすることで、繊維がよく絡み合い、洋紙よりも薄く丈夫な紙となっていきます。

水が抜けたら次は、枠からはがした紙を木の板に載せ、椿の葉を使って繊維が均一になるように伸ばします。

この作業を丁寧にすることで出来上がりの紙が綺麗に仕上がります。

ハガキ作り体験も、紙漉き体験も乾燥を終えれば完成です。

▲「カラフルでカッコいいでしょ?」

▲オリジナルのハガキが無事完成!!

その昔、紙漉きは農閑期の冬に行われていました。気温が低い冬の方が紙を漉く際の水の落ち方がゆっくりであり、質の良いものができるそうです。そして、紙を板に貼るときに使わる椿の葉も冬の植物です。昔の人の知恵が詰めこまれていることを、体験を通じて宮本さんは教えてくれました。

施設情報

道の駅みのぶ「西嶋和紙工房」

南巨摩郡身延町下山1597富士川クラフトパーク内

電話番号:0556-62-5600

施設の詳細を見る(外部リンク)

市川三郷の篆刻(てんこく)体験(みたまの湯内)

市川三郷町にある「やまなし百名湯」にも選定されているみたまの湯。温泉を楽しめるだけでなく、週末の土日は施設内で篆刻体験をすることが出来ます。地元の市川三郷の篆刻職人が教える本格的な体験ができます。(店内では印鑑の販売もしています。)

みたまの湯の入り口を入って右側にある印鑑ブースで篆刻体験をしたい旨を伝え、会計(2000円/本)をすませたら体験開始です。

▲「いろんなハンコがあるんだな~」親子でビックリ

▲今回篆刻を教えてくれたのは職人の小林さん

まずは小林さんから篆刻体験のやり方について教えて頂きます。

今回篆刻するのは「ろう石」という石。ろう石の形に合わせて専門の道具で固定します。

▲固定されたろう石

▲篆刻体験に使う道具

▲印章用の辞典には様々な字体が。。。

▲普段見ない字体がたくさん載っています

小林さんは優しく丁寧に教えてくれます。

コツは「奥側から手前に向けて少しずつ削ること」「そして文字は外側から内側に寝かせ気味に」「刃先は45°」。

▲まずは小林さんのお手本

▲話を聞く目も真剣そのもの

彫刻刀を持って、さあ、お父さんお母さんと一緒にいざ篆刻。手を傷つけないように気を付けてね。けがをしないように小林さんが注意事項も教えてくれるため安心です。

印鑑作り体験は、彫刻刀を一緒に持ちながら作業をするので、子供との距離も近く、とても良いコミュニケーションが取れると感じました。

▲「お父さんと一緒に頑張るぞ~」

▲「お母さんに包まれながら頑張る!」

▲子供たちの真剣な目つき

▲普段見ない集中力に驚かされます

▲「さあ完成だ!」

▲「完成したよ~!」

▲小林さんの最終調整

完成した印鑑を小林さんが最後に手直ししてくれますが、それは最低限にとどめるのだそうです。

「自分で彫った印鑑は同じものがない所が魅力だからカスレも味になるからね。」と小林さんは話します。

カスレも含めてオリジナルの印鑑作り。とても魅力的。完成した印鑑を押してみると…

▲朱肉をつけて…

▲「僕だけの印鑑」が完成しました!

できた印鑑に家族みんな大喜び。また一つ良い思い出が出来ました。

体験料金篆刻体験料金2000円 ※金額は令和2年1月25日現在です。

基本は毎週土・日曜日に篆刻体験を実施していますが、お休みの日もありますので篆刻体験を希望される方あらかじめ、みたまの湯にご確認ください。

施設情報

みたまの湯

西八代郡市川三郷町大塚2608

電話番号:055-272-2641

施設の詳細を見る(外部リンク)

冬に家族で楽しむ工芸体験はいかがだったでしょうか?

取材の中でいずれの工芸体験も、大人も発見があり楽しめるだけでなく、一緒に一つの作品を作ることで子どもとの距離が物理的にも心理的にも近くなれる気がしました。

普段の外遊びも勿論ですが、冬の寒い季節だからこそ、家族で工芸体験をしに山梨に是非遊びに来てくださいね。 

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