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更新日:2023年11月1日

芸術の秋は山梨の美術館にGo! 紅葉やカフェも一緒に楽しもう

芸術の秋は山梨の美術館にGo! 紅葉やカフェも一緒に楽しもう

芸術の秋、自然に囲まれた山梨の美術館なら欲張りに紅葉も一緒に楽しめちゃいます。ミレーの代表作「種をまく人」の収蔵で有名な山梨県立美術館、藤城清治や山下清など有名作家の影絵が見られる「昇仙峡 影絵の森美術館」など紅葉スポットがすぐ近くにあったり、紅葉が美しい庭園があったり。秋の一日、芸術と自然の2つの美を堪能できる美術館を特集しました。芸術鑑賞の後にゆっくりとお茶のできるカフェも紹介します。

種をまく人

ジャン=フランソワ・ミレー《種をまく人》 1850年 山梨県立美術館所蔵

山梨県立美術館(甲府市)

フランスの画家ミレーと出逢える美術館は紅葉も美しい芸術の森公園に建つ

1978年11月3日、文化の日に開館した「山梨県立美術館」は、晴れた日には富士山が望め、秋には紅葉の映える「芸術の森公園」内にあります。農業県である山梨の風土に、ミレーの作品が似合うことから開館にあたり、「種をまく人」と「夕暮れに羊を連れ帰る羊飼い」の2点を購入以来、ミレー作品を収集し続けています。ミレーの収蔵点数は国内第1位、世界でも4位という70点にのぼり、年4回入れ替えて展示をしています。

甲府市出身の佐藤正明の作品「ビッグ・アップル」と富士山

美術館で芸術、公園で紅葉!芸術の秋を堪能

ミレー館が知られていますが、テーマ展示室や萩原英雄記念室、そして特別展と多彩なテーマで展示しています。ミレーの作品を海外に貸し出しすることもあり、「種をまく人」がゴッホ美術館から、「落ち穂拾い、夏」はセントルイス美術館から戻って来たばかり。当時としては革新的だった農民にフォーカスした作品はやはり印象的です。そのほか山梨ゆかりのアーティストの作品も展示されています。鑑賞の後はレストランやミュージアムショップにも立ち寄って。ここでもミレーにちなむ素敵な品に出会えます。

館内のレストランでちょっと一息

【特別展のお知らせ】

 

「テルマエ展 お風呂でつながる古代ローマと日本」2023年11月5日まで開催中!

詳しくは、公式サイトをご覧ください。(外部リンク)

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施設情報

山梨県立美術館

甲府市貢川1-4-27

電話番号:055-228-3322

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富士山を望む美術館で染色工芸家の至高の建築と魂の作品に出会う

辻が花を新たな形で蘇らせた染色工芸家である故・久保田一竹の私設美術館。富士山と河口湖を望む絶好のロケーションに建ち、ミシュランガイドで10年連続三つ星を獲得している美術館は、インドの木彫り門がそそり立つ入り口にまず驚かされます。石の能舞台も設けられた広大な庭園も圧巻。秋には紅葉に美しく彩られます。

 

本館内の辻が花の着物の数々は豪華絢爛

テラスからの富士

カフェのテラスから見える富士山と庭園の紅葉は圧巻

死後も建築が進むサグラダ・ファミリアの建築家アントニオ・ガウディに一竹はひかれ、新館はガウディの作品であるグエル公園を思い起こさせるユニークな建物。その先のピラミッド型の本館には、最終的に80枚の辻が花の着物が並ぶことになる未完の大作「光響」はじめ、美しさに見とれる作品の数々が飾られています。光響の完成にはまだ70〜80年はかかるそう。一枚一枚の着物の細かな彩色や刺繍と全体の柄の美しさに見とれてしまいます。

 

館内には、和菓子を提供する茶房、久保田一竹が魅せられて収集したガラスの蜻蛉玉(トンボ玉)のコレクションコーナー、そして併設のカフェ、売店があります。晴れた日にはテラスから富士山を望むことが出来、庭を見渡すことができるオープンスタイルのカフェで、憩いのひとときを過ごしてみては。

見入ってしまう久保田一竹が収集した蜻蛉玉

 

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施設情報

久保田一竹美術館

南都留郡富士河口湖町河口2255

電話番号:0555-76-8811

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フジヤマミュージアム(富士吉田市)

様々な作調の富士山が見られ、見応えがあります

著名アーティストが描く個性ある富士山がずらりと並ぶ美術館

富士急ハイランドのリサとガスパールタウンの横に建つ富士山をテーマにした山梨ならではの美術館。たとえば歌川広重から東山魁夷、草間彌生など古今東西の著名画家から前衛アーティストまでが描く、実にいろいろな富士山が70点ほど並んで見応えがあります。展示替えは、3カ月に1度。子どもが楽しめる粘土細工のワークショップも開催しています。

フランス生まれのリサとガスパールタウンは、パリの街角が再現されていてインスタ映え抜群。カフェもあってゆっくりとお茶もできます。車で12分ほどいった河口湖北岸にはもみじ回廊があり、紅葉の頃は、約150mにわたって見事なもみじのトンネルが続く様は必見の美しさです。

カラフル粘土でカトラリーづくりのイベントも開催

河口湖北岸にはもみじ回廊のライトアップは必見

 

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施設情報

フジヤマミュージアム

富士吉田市新西原5-6-1

電話番号:0555-22-8223

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昇仙峡 影絵の森美術館(甲府市)

藤城清治 「コスモスとこびと」

山梨有数の紅葉スポット昇仙峡にある世界初の影絵の美術館

日本遺産に認定された渓谷美を誇る昇仙峡。標高差で樹々の色づく時期が異なり、美しい紅葉が1カ月以上も続きます。そんな昇仙峡に世界初の影絵美術館として1992年に開館。世界的な影絵作家である藤城清治が監修・設計を行い、地下にある影絵展示室では暗闇の中に幻想的な影絵が浮かび上がります。暗闇を抜けると、日本のゴッホ「山下清」や大正ロマンを代表する「竹久夢二」の作品展示も。観賞後は、近隣のカフェで和めます。

山下清 「花火」(ペン画)

国指定特別名勝にも指定されている昇仙峡の紅葉

 

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施設情報

昇仙峡 影絵の森美術館

甲府市高成町1035-2

電話番号:055-287-2511

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富士川・切り絵の森美術館(南巨摩郡身延町)

常設展では国内外の一流切り絵作家の作品が楽しめる

珍しい切り絵専門美術館には100点もの切り絵が並び体験教室も

東京ドーム約11個分の広さを誇る富士川クラフトパーク内にあって、日本では数少ない切り絵専門の美術館。季節折々に注目の切り絵作家による企画展をはじめ、国内外の一流切り絵作家の作品や国際切り絵コンクールの入賞・入選作品など約100点もの切り絵作品が並ぶ常設展も楽しめます。さらに10名以上の団体からは初心者の切り絵体験教室も楽しめます(要事前予約)。紅葉が美しい富士川クラフトパークには、美術館のほかに芝生広場や大型遊具のある広場、巨大迷路、大噴水、バーベキュー場、レストラン、カヌー場もあって1日遊べます。

メタセコイア並木の紅葉
メタセコイア並木の紅葉

 

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施設情報

富士川・切り絵の森美術館

南巨摩郡 身延町下山1597富士川クラフトパーク内

電話番号:0556-62-4500

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カフェがある美術館

ミレーの美術館で知られている「山梨県立美術館」、藤城清治など有名作家の影絵が見られる「昇仙峡 影絵の森美術館」など山梨県には様々なジャンルの美術館があります。芸術鑑賞の後にゆっくりとお茶のできるカフェも紹介します。

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