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更新日:2022年7月1日

クックパッドCEO福崎さん2

山梨に魅せられて  クックパッドJapan CEO 福崎康平さんに聞く #2

日本最大の料理レシピ投稿・検索サービスの「クックパッド」。“毎日の料理を楽しみにする”というミッションのもと、生産者と生活者をつなぐ生鮮食品のEC「クックパッドマート」なども展開しています。2020年秋にJapan CEOに就任した福崎康平(愛称:こっぺ)さんは、今年の3月末に山梨県甲府市に移住しました。なぜ山梨を選んだのか?その経緯を独占インタビューしました。

1年間、世界で料理を振る舞う旅を通して、自分の価値観が大きく変わった。旅の中で多くの港町を訪れたが、港町は人を迎え入れる文化が強いと感じた。文化や商業の要所になっていて、自分を受け入れてくれる人と出会いやすかった。

北イタリアのコモという湖を訪れた時、美しい湖と山に感動し、憧れを残しながら帰国した。そこで、標高1,000mぐらいで色々なものが変わるという感覚を覚え、そのようなところで暮らしてみたいという想いが強くなった。この想いがのちに山梨への移住を決めたベースとなった。

コモ湖イメージ

帰国してやりたかった3つのこと

1つは、スペインバル。バルセロナが好きで、「バル」は飲食店というよりコミュニティであり、そういう文化を増やしたいと思った。

バルイメージ

2つめは、デーツ(ナツメヤシの実)の販売。デーツは300種類くらいあり、中東では安く手に入り、ビタミンや食物繊維が豊富で美容に良い。洋菓子にすれば売れるのではないかと考えた。勢いで100kg輸入してみたが消費するのに4年もかかってしまった。(笑)

3つめは、飲食店の空き時間や定休日を利用したい人に貸すサービス。いわゆるレンタルキッチン。おいしいものを広めたいと思っている人はたくさんいるのに、開業には1千万円もの費用がかかる場合もあり、リスクが高い。もっと気軽にチャレンジできる場を提供したいと思った。

クックパッドへ

そんな時、クックパッドと、教師と生徒のマッチングサービス「サイタ」を運営するコーチユナイテッドが買収により一つの会社となり、以前から興味のあった2社が一つになったことにおもしろさを感じ、ここで働いてみようという気持ちになった。

それから数年後、クックパッドがレシピを提供するだけではなく、実際に作った料理や食材を売買したり、コミュニティで共有できる仕組みを作っていく方針となり、学生の頃にやってみたいと思っていたことができるかもしれないと思い、在籍していたコーチユナイテッドからクックパッドへ移った。

料理のレシピだけが流通しても、世の中のおいしいものやおもしろいものは、まだまだ広まらないと思っている。クックパッドへ入社して、2018年9月「クックパッドマート」という生鮮食品ECプラットフォームを立ち上げた。マートも含めた新しいクックパッドの構造を作り、現在もサービスを順次拡大している。

クックパッドCEO福崎さん

よく、クックパッドは主婦の味方と言ってもらえるが、今は共働きが当たり前になり、主婦という言葉がなくなろうとしている時代だ。主婦だけでなく、一人住まいの高齢者や独身男性など、みんなが料理をできるようになったら良いと思っている。こういう道具を使いたい、この食材を使いたいとモノから入ってもいいし、収穫体験に行って、どこどこのトウモロコシしか食べたくない、と思うような体験をするとか。料理に関心を持つきっかけがもっとたくさんあっていいかなと。

トウモロコシイメージ

コロナ以降、クックパッドでは働き方もかなり多様化し、現在は週2日出勤に。あとは、好きな場所で働けるようにした。まずは自分自身も実践してみよう、都会にはないモノを得られる場所に行きたいと、地方へ移住することにした。

 

#3へつづく

 

 

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