“最古で最新のスポット” まるき葡萄酒（勝沼）にカフェとブルワリーがOPEN！

「祝」という地名に惹かれて

全国有数のワイン産地、甲州市勝沼町。中心を流れる日川の左岸側は、かつて「祝村」という村でした。そこにまるき葡萄酒はあります。ワイン醸造技術習得のためフランス留学から帰国した土屋龍憲を中心に、1891年、現ワイナリーの前身となる「マルキ葡萄酒」設立。国内で現存する最古のワイン醸造所と言われています。

そのまるき葡萄酒の敷地内に2024年4月29日、アメリカンダイナースタイルのカフェ「IWAI TERRACE」とブルワリー「IWAI BREWERY」がオープンしました。

 

もともと祝村の中でも高台に位置しワイナリーの2階には甲府盆地や南アルプスを一望できるテラスがありましたが、試飲会やイベント時のみ一般開放されておりました。

ここに目を付けたのが全国に40店のレストランを運営するHUGE（ヒュージ）グループの新川義弘社長。

2013年、まるき葡萄酒のワインをHUGEのハウスワインに採用したのがご縁で、実際に新川社長がこの地を訪れたところ、テラスからの息を吞むような絶景と「祝」という地名に惹かれ、ここでいつかお店を開きたいと漠然とした思いを抱き、店名は「IWAI TERRACE」に決めていたそう。

2Fのテラスから。絶景を眺めながら勝沼の風を感じて

いただいたご縁とハウスワインで得た信頼関係から、新川社長からゴーサインが出たのがコロナ禍でまだ先が見通せなかった2021年の秋。どんな業態とするのか検討がおこなわれ今回のオープンに繋がりました。

最古のワイナリーに誕生した最新スポット

「IWAI TERRACE」はワイナリーの2階にできたカフェです。「IWAI BREWERY」のビールとまるき葡萄酒のワインを中心に様々なお酒と、ワインに合うお食事やスイーツ、ジェラートを楽しむことができます。また、春～秋のシーズンは、屋外のテラス席でBBQも。

店内（屋内）はアメリカのバーを彷彿させるモダンな内装に音楽が流れる空間。逆に、テラス席は絶景と自然の音を楽しむ空間で、どちらにいても居心地が良くて長居したくなります。

敷地内にあるブルワリーから運ばれた新鮮なビールと、ワイナリーで熟成されたワイン。最初にどちらから飲もうか迷いましたが、訪れた日は夏日だったので、まずはビール、代表的な「イワイ・ラガー」を選択。爽やかな香りがほのかに感じられ、初夏にピッタリのビールでした。

そのあと、ワインに転向。ビールにもワインにも合うように味付けされた料理とも相まって、お酒も時間も進みます。あっという間に2時間も滞在してしまいました。

バーカウンター。クラフトジンもおすすめ。

近年、日本ワインの品質の向上は著しく、国内外でも注目されています。また、ワインツーリズムやまなしをはじめ年間を通じて様々なイベントも行われ、ワイナリー巡りのお客様がキャリーバッグを引いて歩く光景も、勝沼では日常的に見られるようになってきました。ワイナリーを巡るのも楽しいけれど、1か所にじっくりと滞在してワインも料理も堪能したい・・・そんな楽しみ方ができる空間です。

ワイナリーでビールを売ればワインの売り上げが落ちるのでは？と心配していましたが、「ワインとビールのシナジー効果が期待できます」と、まるき葡萄酒の鈴木圭一社長。

（写真左から）まるき葡萄酒の鈴木社長、株式会社HUGEの新川社長、まるき葡萄酒の経営会社・株式会社レゾンディレクションの清川社長

 

日本最古のワイナリーに誕生した最新スポット。くつろぎの空間と甲府盆地を見渡せる絶景で豊かな時間をお過ごしください。

 

Related facility 施設情報 IWAI TERRACE 山梨県甲州市勝沼町下岩崎2488番地 2階 電話番号：050-2030-3770 施設の詳細を見る（外部リンク）

まるき葡萄酒 山梨県甲州市勝沼町下岩崎2488 フリーダイヤル　0120-84-2488 TEL　0553-44-1005 公式サイトはこちら（外部リンク）

 

（取材・文/中村）