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更新日:2023年1月30日
甲府駅から歩いて10分ほどでいける体験型観光施設。そして、近くにある美味しいレストランをご紹介。非日常の体験にプラスしておいしい料理を食べるという幸せな時間が過ごせます。
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みなさん、「活版(かっぱん)印刷」はご存知ですか?「活版印刷」とは、文字や絵柄が凸状に突き出た版にインキをつけて刷るもので、様々ある印刷方式のなかでも最も古いとされている印刷方法です。
今回、取材を行った「オリオン活版印刷室」は株式会社オズプリンティングが運営する、山梨県甲府市中心街の県内初の活版印刷工房です。「古くてあたらしい」をコンセプトに、令和4年1月にスタートしました。
「オリオン活版印刷室」
現代はデジタル化で便利な世の中。ペーパーレス化が進み、印刷に対する需要が減少しています。
しかし、不便だからこそ!紙だからこそ!伝わる想いがあるのではないでしょうか。活版印刷の文化が失われつつある今、文化としての印刷技術を学んでみませんか?
今回は1時間コース。
1)身延町西嶋地区で作られる手漉き和紙「西嶋和紙」など35種類の紙の中からお気に入りの25枚を選び、印刷する活字を決めます。
武田信玄に献上したことから始まったと言われる西嶋和紙。ワインペースト入りや水晶ラメ、古いお札を使ったものまで種類も豊富。
文字だけでなく、イラストも選べる。どこに配置するか考えるのが楽しい。
2)次に、活字を活字組版にはめて印刷機にセット。インキ1色を選び、インキ練り台の上で伸ばします。
ポイント!活字を組版にはめるところが一番の難関です
インキ練り台にインキを伸ばしているところ
3)最後に印刷です。印刷用紙をセットし、印刷機のレバーを下に引いて印刷を始めます。
紙によって、印刷面の仕上がりが異なります。力加減の調整が腕の見せ所です。押せば押すほど印刷面に凹みが出るので、自分の好みに合わせて体験できます。
版にインクを均等につけるため、レバーを上下に動かす
強めにレバーを引くと印刷面に凹みができます
《コラム》
本来は、印刷面が凹まないようにするのが職人の腕の見せ所ですが、時代に合わせて、印刷面の凹みに魅力があるとして好む方も多いそうです。
完成!ゴールドのインクで印刷したもの
(写真奥左から時計回りに、県産手漉き和紙・ワインペースト入り、県産手漉き和紙・お札入り、気包紙・黒、県産手漉き和紙・水晶ラメ入り、白銀9号)
自分で紙、文字、インキを選び”世界に一つだけ”のカードを、オリオン活版印刷室で作ってみませんか?
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施設情報オリオン活版印刷室 山梨県甲府市丸の内1丁目15-2-1A 電話番号:55-234-5527 定休日:月曜日・木曜日・祝日 |
体験でお腹が空いたら、美味しいランチへ
山梨県産の食材、シェフ自慢の絶品料理、200種以上のワインに囲まれた空間で「山梨県の惠みを知ってもらいたい」、「ワインのむずかしいイメージを覆したい」というオーナーの想いから「TROLL」は生まれました。
山梨の恵みを最大限に生かした料理。今回は、人気メニューと期間限定メニュー全3種を紹介します。
甲州ワインビーフは、ワインづくりの過程で生まれるぶどうの搾り粕を飼料として与えた品質の高い牛肉です。その甲州ワインビーフを使用したローストビーフはちょうど良い脂と肉質の硬さにこだわっています。タレは「お米にかけて食べたい!」といわれるほど好評です。洋風と和風のハイブリットで、バルサミコ酢と醤油を混ぜて作られています。あっという間に食べ終わること間違いなしの人気No.1メニューです。
シェフ自身の畑で育てられた無農薬のバジルをふんだんに使ったパスタ。生ハムの塩味とバジルがよく合います。松の実が入っていて、よいアクセントになっています。
辛いのが苦手な人でも食べられるペペロンチーノ。たこが入っていてぷりぷり食感を楽しむことができます。中に入っているネギは驚くほど甘くパスタによく合っています。
おしゃれで落ち着きのある店内は、誰が来ても安心して食事ができる空間になっています。お子様連れでも安心して過ごせる6人掛け個室や子ども椅子、絵本などがあり、おむつ交換台や授乳スペースも完備されていて、キッズプレートを頼むこともできます。他にもカウンター席や4人掛けテーブル席があり、ひとりでも友達や恋人とも落ち着いて過ごせる空間です。
日中の店内は明るく、正面奥に6人掛け個室がある
入口には絵本も
また、料理する姿をカウンターから見ることもできます。シェフは以前「ロバ」というワインバーを営んでいたそうで、高い天井を見上げると、ロバの人形がこちらを見下ろしています。居心地の良い店内の雰囲気も楽しめます。
カウンター越しに見えるキッチン
こちらを見つめるロバ
県産はもちろん、国内外のワインの種類も豊富なので、山梨の食材と合わせて山梨の恵みを味わってみませんか?
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施設情報 |
甲府駅の近くで活版印刷を体験することができ、なんだか特別なことを体験した気分になりました。さらに、絶品ランチが食べられる甲府っていいなあと思いました。印刷文化に触れ、県産食材を使った料理を存分に味わえる素敵な一日になりました。次は友人と一緒に訪れてみようと思います。 |
取材・文/やまなし観光推進機構 インターン(山梨県立産業技術短期大学校)松山菜那/千野美月