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更新日:2025年12月15日
人口約800人。2025年9月8日、日本一人口の少ない町、早川町に初のコンビニがオープンしました。コンビニがあるのは、これまた町で唯一の信号機の前。店内には、お弁当やパン、日用品のほか、町の特産品が並んでいます。

町で唯一の信号機と

店内の様子
このコンビニを運営するのは、一般財団法人「南アルプスふるさと活性化財団」です。
財団は昭和63年に自然環境を活かした特産品で早川のおもてなしをしようと設立されました。当時、町内では養豚業が盛んだったことからハムづくりをスタート。過疎化の中で養豚業は衰退してしまいましたが、コンビニの隣で県内産豚肉100%にこだわった手作りハム工房を運営しています。

手作りハム工房で製造したベーコン・ハム・ソーセージ
一部道の駅、財団のオンラインショップでも購入可能

もうすぐコンビニに並ぶベーコンたち
さらに店内には、ここでしか買えない希少な商品も。

早川町で10年かけて開発された山葡萄「ヤマ・ソービニオン」の100%ジュース(上段)とワイン(下段)
財団のオンラインショップで購入可能
財団では、コンビニや手作りハム工房のほか、温泉施設「西山温泉 湯島の湯」も運営しています。敷地内には今春、コンビニに先駆けて、町内では約10年ぶりとなる「売店」がオープン。


売店には、カップラーメンやお菓子などの食料品や日用品などもそろっている。
湯島の湯は、コンビニからさらに奥へと車で進むこと20分。無加温・無加水の露天風呂(男女週替わり)が楽しめます。もちろん効能もお墨付き。

源泉かけ流しの野趣あふれる温泉

趣のある洗い場

源泉かけ流しのため飲用もOK
今回お話を伺った財団の事務局長 湯村進一さんは早川町の出身で、大学卒業後に地元に帰り同財団に就職。以来、早川町を元気にするために取り組んでいます。
「お陰様でコンビニは色々なメディアで取り上げていただき、町外からもお客様がいらしています。黒字経営を維持し、長くコンビニを続けていけるようこれからもがんばります。」(湯村さん)
日本一人口の少ない町には、日々自然の恵みに感謝し、「足るを知る」住民のみなさんのゆったりとした空気が流れています。
(取材・文/長野)
ヤマザキYショップ麓の直売所
[住所]
早川町保1236
[営業時間]
平日:8時00分~18時00分
土日祝日:9時00分~18時00分 ※商品仕入れのため開店が遅れる場合あり
[定休日]
4月~11月末まで無休
※年末年始休業(2025年12月30日~2026年1月2日)
[電話番号]
0556-45-2525(直通)
[ホームページ]
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