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更新日:2021年10月15日

ルミエールワイナリー

きめ細やかな泡に魅了される、スパークリングワインにかける思い『ルミエールワイナリー』

ワインの銘醸地、勝沼町に隣接する老舗ワイナリー「ルミエール」(笛吹市一宮町)。
同社は、国の有形文化財に登録されている歴史ある石造りの発酵槽で醸した赤ワイン「石蔵和飲」や、今年行われた世界最大のワインコンクール【Decanter World Wine Awards(デキャンタ・ワールド・ワイン・アワード)】でプラチナ賞(日本ワインで最高賞)を受賞した白ワイン「光 甲州」で有名ですが、もう一つの柱がスパークリングワイン(※)です。
今回、木田茂樹社長に、スパークリングワイン造りにかける思いを伺ってきました。

木田社長

木田茂樹社長 自社畑で撮影

 

(※)炭酸ガスが含まれた発泡性のワインのことを「スパークリングワイン」と言います。「シャンパン」「シャンパーニュ」と呼ばれることが多いですが、こう呼べるのは正確にはフランスのシャンパーニュ地方において伝統的製法により醸造されたスパークリングワインのみです。

チャレンジ ~日本の葡萄で、シャンパンと同じ製法で~

ルミエールでは2007年から、このシャンパーニュ地方の伝統的製法である「瓶内二次発酵方式」(以下、「瓶内二次」と表記します)を取り入れ、山梨県産の葡萄を使ったスパークリングワインを手掛けています。

県内ワイナリーの中でもいち早くスパークリングワインをリリースし、しかもそのすべてが手間のかかる瓶内二次であり、今ではスパークリングワインと言えばルミエールと言われるほどになりました。

現在では白、ロゼ、オレンジで6種類のスパークリングを販売し、そのすべてが瓶内二次で作られています。

 

ルミエールスパークリングワインのラインナップ

ルミエールスパークリングのラインナップ

 

 

スパークリングワインを始めたのは2007年。まず200本を試作しました。

 

その当時、酒税法に「発酵は検定済みの容器で行う」と定められていましたが、伝統的な製法に則ったスパークリングワインを普及させるため、酒税法を管轄する国税庁に瓶内での発酵の承認を得て、翌年正式に事業化。海外の先進地を視察し製法を学び、本格的な瓶内二次でありながらリーズナブルな価格設定にしないと広まらないという理由から、栓がコルクではなく王冠のものも用意し1,800円台から売り出しました。

 

2009年、県内のワイナリー15社による甲州ワインの海外輸出プロモーション活動が始まりましたが、当時はスティルワイン(非発泡性のもの)しかロンドンに持って行かなかったことから、本場での評価を知るため2012年に世界最大のワインコンクールDecanter World Wine Awards(デキャンタ・ワールド・ワイン・アワード)に出品したところ、これが銅賞を受賞。

その後のパリにおけるプロモーションでも高評価でした。決してビギナーズラックではなく、日本のワインの品質が向上したことの証しだと理解していますと木田社長。

この受賞を皮切りに、2014年、2018年、2019年と同アワードで銀賞をたて続けに受賞しています。

次なるチャレンジ ~気軽に飲んでいただくために~

瓶内二次の製法の中で、大切な作業があります。

「ルミアージュ」と呼ばれる作業で、穴がたくさん開けられた台にワインボトルを逆さまに刺し、毎日定期的に少しずつ回転させ、発酵中にできたオリを約1か月かけて、ボトルの瓶口に集めます。

とても手間がかかる作業ですが、これを自動化する「ジャイロパレット」という機械を導入し、生産性を上げることで、更に多くのスパークリングワインを提供することが可能となりました。

 

ルミアージュの手作業

ルミアージュの手作業

ジャイロパレット

新たに導入したジャイロパレットでルミアージュを自動化

「伝統的な瓶内二次のワイン=手間がかかる=高い?」というイメージが先行し、価格が高いとレストランでは扱いづらい商品となってしまいます。できるだけ安価で市場に出すことで、スパークリングワインを気軽に選んでいただけるように、そんな思いで造っています。

新たなチャレンジ ~特別な日には、特別なスパークリングを~

誕生日や結婚記念日、大きな仕事に取り組む前やそれがひと段落した時など、たまにいいワインを飲みたくなる時があります。

そんな時に選んでいただきたいのが、新たにリリースする「ルミエール スパークリング ブラン・ド・ノワール」ブラン・ド・ノワールとは、赤ワイン用の葡萄で造った白いワインと言う意味で、ハレの日や記念日にはぜひ開けていただきたい華やかなスパークリングワインです。

 

ルミエール スパークリング ブラン・ド・ノワール

ルミエール スパークリング ブラン・ド・ノワール

 

白ワイン用の葡萄だけで造るワインよりも、味わいに奥行や上品さをもたらし、さらに複数の葡萄を使うことで、複雑みや厚みを加えることができます。

瓶の中で2度目の発酵を終えたワインを、そのまま約3年間熟成。

発売までに非常に長い時間をかけている点、また仕込み段階で4年後を予測して複数の葡萄を使用する点で新たなチャレンジと言えます。

 

このブラン・ド・ノワールを、クラウドファンディングサイト「マクアケ」限定で先行発売しています。

 

 

クラウドファンディングサイトで販売するのも新たなチャレンジの1つ。従来の販売方法ではなく、新たなお客様にも知っていただき、より多くの方に飲んでいただくためと木田社長。

ブラン・ド・ノワール単品のほか、ワイナリーツアーや、ルミエール直営のフレンチレストラン「ゼルコバ」での食事とのセットなど、特別なセットも用意されていますので、ぜひマクアケのサイトをのぞいてみてください。

「創業136年 挑戦を続けるワイナリー」の、新たなチャレンジがこれからも楽しみです。

 

取材・文/中村

 

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施設情報

ルミエールワイナリー

ルミエールワイナリー

山梨県笛吹市一宮町南野呂624

電話番号:0553-47-0207

施設の詳細を見る(外部リンク)
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