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更新日:2020年4月27日

槙田商店1

江戸時代から続く伝統の技と、織り生地が出す色彩美「槙田商店」

富士山の麓、江戸時代から「郡内織物の町」として知られてきた西桂町に、創業150年以上もの歴史を誇る老舗生地メーカー「槙田商店」があります。もともと江戸商人の羽織物の裏地として使われてきた郡内織物。贅沢を禁じられていた江戸の商人たちは、繊細な甲斐絹(かいき)で織られた色鮮やかな織物を裏地に使うことによりおしゃれを楽しんでいたとか。糸を染色してから織るという独特の技法と、経(タテ)糸と緯(ヨコ)糸の色味の違いにより表現された深みのある色彩はまるで絵画のよう。その伝統を守りながら、革新的な挑戦を続けてきた「槙田商店」が作り出す商品は、国内のみならず海外からも注目される一つのブランドとして確立されてきています。今回はこの「槙田商店」にお話しを伺ってきました。(取材:2020年4月)

 

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工場併設の売店でお買い物もできます!

槙田商店 店頭

工場に併設された売店ショップでは、傘をはじめ槙田商店の生地で作れらた洋服生地も販売されています。槙田商店さんの特徴でもある立体的に表現された生地を手に取りながら、お好みにあった傘をお選びいただけます。

 

世界に広がる槙田商店の生地

槙田商店イタリア展示会

もともと傘や生地はOEMとして製造してきたそうです。しかしながら、景気の低迷や発注先の状況などにより、注文数が大きく左右されることが多く、また安い洋服や傘が出回ることにより、郡内織物も危機的な状況に追い込まれてきた時期がありました。そんな中、今までのような受け身の状態では生き残れないと、ファクトリーブランドとしてどのように自社の製品を打ち出していくかを考え、東京やヨーロッパでの展示会などに積極的に参加をするようになったそうです。まさに背水の陣で挑んだこの10年間。ヨーロッパでの展示会では、最初はあまり反応が見られなかったようですが、その織りの繊細さや面白さがヨーロッパの人々の目にも新鮮に映り、今では大手のブランドからの引き合いや、国内のメディアにも取り上げられるなど、世界への広がりを見せています。

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施設情報

槙田商店傘画像

槙田商店

〒403-0022
山梨県南都留郡西桂町小沼1717

TEL:0555-25-3113

 
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西桂町に、創業150年以上もの歴史を誇る生地メーカー「槙田商店」では、糸を先染めして織るという郡内織物の伝統的な手法と織りで柄を表現する「ジャカード織り」という技術によって立体感や高級感を出しています。国内や海外から注目されている「槙田商店」を紹介します。

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