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更新日:2022年9月15日

日本ワイン歴史展

私の見た『日本ワイン歴史展』《展示期間 2024年3月31日まで》

山梨市にある笛吹川フルーツ公園は、山梨県内の産物や風土を、五感を通して楽しめる果物をテーマとしたテーマパークです。さまざまな遊具やアスレチックなどもあり、多くの子ども達に人気の観光スポットの1つです。

そんなフルーツ公園内の、くだもの館1階において、現在『日本ワイン歴史展-日本ワインの夜明け-』が開催中です。今回は、このワイン歴史展についてご紹介します。(2022年9月取材)

山梨は、日本ワインの発祥の地とされています。今や日本国内だけでなく、世界中で愛されている日本ワインですが、日本におけるワインの醸造やその普及は、決して容易なものではなく、病害虫や嗜好の違いなど、多くの壁が立ちはだかっていました。

しかし、そのような厳しい状況の中でも、ワインの国産化や普及に向けて、計り知れない情熱と人生を捧げた人々が存在していました。その人々の偉業は、一般的にはあまり知られていませんが、彼らの地道な努力や情熱が、間違いなく現在の日本におけるワイン産業の礎を築いているといえます。

本展では、そんな彼らにスポットを当て、彼らの偉業を江戸末期から明治期にかけてのワイン史における魅力的なエピソードも加えながら、多彩な資料とともに、視覚的に展示しています。館内では展示スペースの隣に、授乳室やキッズスペースも設置されているので、大人はもちろん、子どもも楽しめる施設です。

日本ワイン展の様子
展示のようす

また、ワインだけでなく、県内で生産されているブドウや、ブドウ栽培の歴史についても紹介されています。新たな時代の幕開けとともに始まった、ロマンあふれる日本ワインの物語を味わうことができる企画となっております。

私自身、生まれてから現在まで山梨県に住んでいますが、馴染みのあるフルーツ公園内の施設において、このような展示会が開催されていることを知りませんでした。また、山梨県の特産品であるワインにこのような長い歴史が存在することや、その歴史における偉人たちの存在も知りませんでした。特に、元々お寺のお坊さんというワイン造りに縁もゆかりも無い山田宥教という人物が、信者の詫間憲久とともに、日本初のワイン醸成に成功するという偉業を成し遂げたことが印象に残っています。

この展示を通して、多くの人々がワイン産業の興隆に尽力したことで、今のワイン産業があるということを知ったことで、ワインに対する魅力をより感じることができました。このワイン展について、周りの同級生にも広めたいと思います。

また、フルーツ公園内くだもの工房1階の、多くの山梨の特産品などを取りそろえた「さんさんマルシェ」では、県内のさまざまな種類のワインや果実ジュースも販売されていますので、ぜひワイン歴史展と合わせてお楽しみください。

くだもの館外観
くだもの館外観

くだもの工房1階 「さんさんマルシェ」
くだもの工房1階「さんさんマルシェ」

 【展示について】
会期:2022年8月27日(土曜日)~2024年3月31日(金曜日)
会場:笛吹川フルーツ公園 くだもの館
開場:9時00分~17時00分(※くだもの館開場時間に準ずる)
観覧料:無料

日本ワイン歴史展ホームページ(外部リンク)

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施設情報

笛吹川フルーツ公園

笛吹川フルーツ公園管理事務所

山梨県山梨市江曽原1488番地

電話番号:0553-23-4101

施設の詳細を見る(外部リンク)

 取材・文/やまなし観光推進機構 インターン 根津彩子

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