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更新日:2022年9月15日

「サステナブル」な取組み Vol.2~サステナブル(持続可能)と人気商品を両立する「桔梗屋」~

山梨県内で「持続可能な取組」を推進する当機構会員を紹介します。

2回目は笛吹市の「桔梗屋グループ」

桔梗屋とは

(桔梗屋グループホームページから抜粋)明治の初めごろ、桔梗屋本店を名のる店は、柳町四丁目から桜町に至る横町にあり、「横町の桔梗屋」と呼ばれていました。 その後発展して、市内に支店、分店が開設されていきました。中丸熊太郎は、市内の和菓子店「満寿太」で菓子づくりの技を修行し、のれん分けと移転を行い、高級菓子よりも誰にでも愛される「きんつば」の人気により、市内のみならず近郊の町の人々にまでその名はよく知れ渡るようになりました。

大正、昭和と時代が移り変わっていくなか、第二次大戦を境に他の桔梗屋は閉店や転業を余儀なくされ、以後、若松町(現青沼一丁目)の桔梗屋が甲府の本店となりました。その後、桔梗信玄餅の大ヒットをはじめとし、数々の商品がお客様のご支持を受け、現在では直営店を48店舗展開しております。平成2年、一宮町に本社を移転。「工場アウトレット 社員特価販売1/2」等を併設展開しております。

 

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【推進担当】総務部部長の廣瀬元さん(取材時、事務所内で撮影)

 

取材時の様子(桔梗信玄餅工場テーマパーク)

取材当日は8月17日と夏休みの真っ最中のため、多くのお客様で本社敷地内は大変賑わっていた。今や山梨県内の一大観光地に数えられる桔梗屋本社工場はテーマパークとして定着し、県外からの観光客の目的地のひとつである。

多くの来場者の目的のひとつはお菓子(桔梗信玄餅)の詰め放題だ。賞味期限が迫った桔梗信玄餅を規定の袋に好きなだけ詰めて持ち帰ることができるコーナーは整理券が発行され、券の入手を目的に多くのお客様が早朝から列を作る。整理券は日によって配布枚数が異なるため運よく入手された方は開始時間まで時間をつぶして待つか、朝食等を済ませて戻る。大半のお客様は整理券配布終了の告知を見て落胆するが、敷地内のアウトレット商品コーナーにて割引の商品を購入して納得して帰る。もちろん正規値段で販売する売店もあり、お土産用に購入することもできる。

また、工場見学も定時に予約なしで体験すること、人気の桔梗信玄ソフト+も食べられるため皆さん満喫している様子がうかがえる。

 

詰め放題コーナー
お菓子の詰め放題コーナー

 

「サステナブル」な取組み内容

桔梗屋のサステナブルな取り組みのひとつが先に紹介した「お菓子の詰め放題」だ。桔梗信玄餅の賞味期限は12日あるが、詰め放題に使われる商品は賞味期限が当日と短く、販売先から回収してきた賞味期限の残り半分を過ぎた過剰分や、製造工程において包装に失敗した等の規格外のもので、以前は大半を廃棄していた。

食品廃棄を減らすことに目を付けた社長(現 相談役)のアイデアにより平成15年から開始したこの企画、徐々に噂がうわさを呼び、今ではテレビや雑誌でも紹介されるほどの人気コーナーとなった。予想外の反応は、同社にとってもうれしいことで、この取組は結果的に持続可能な取り組みに、一石二鳥にも三鳥になった。ちなみに社内では社員から社長への直接提案制度というものがあり、役職を問わず従業員に良いアイデアがあれば直接提案し、優秀賞には表彰状と金一封が授与される制度が設定されている。

次に廣瀬さんから語られたのは「桔梗信玄餅 極(きわみ)」のことである。多くの皆様がすでにご存じかと思うが、持続可能な取り組みのまさしく「極み」といえる、容器まで食べられる桔梗信玄餅がそれである。実は、桔梗信玄餅を発売した昭和43年当時に既にお客様より意見が寄せられていた。お餅を入れるカップを最中(もなか)に変更し、フタもカップも食べることができる商品として令和3年12月に満を持して発売されると一躍注目をあび、各種メディアに取り上げられた影響もあり、入手困難な状態が続いた。現在も製造個数の関係でひとり1箱(3個入)の販売に限定しているが、入手が難しい状況が続いている。製造工程や製品開発に係る苦労はあまり表に出ていないが、構想から発売までの年数を加味すると相当の開発秘話はありそうだ。

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桔梗信玄餅「極(きわみ)」

参考までに、同社では「桔梗信玄餅 極」の人気により品薄状態が続いていることや、お客様からの声にお応えすべく、7月23日より「桔梗信玄餅味くらべ」の販売を開始。3種類の桔梗信玄餅をセットにしたもので、こちらも人気上々とのこと。

 

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「桔梗信玄餅味くらべ」

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工場見学も予約なしで大丈夫
 

その他の取組として、地産地消の野菜や果物の生産、販売も手掛けている。同社では「ほうとう」を始め郷土料理の飲食店、グループ内の観光施設等で提供している食事の野菜等の食材は自社農園や地元農家から調達している。お客様に安心安全な食材をお届けするコンセプトに2010年に農業生産法人を設立した。果物も地元の利を活かして県産食材を活用し、飲食店での提供や店頭のお土産品や加工商品として並んでいる。シャインマスカットを使用した人気商品の開発など、果物王国やまなしの企業ならではの取組である。

 

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アウトレットコーナーに並ぶ野菜(自社農園産や県内産)

また、店頭での手提げ袋やスプーン・フォークの有料化、買い物袋の削減、社内での紙使用の削減等にも積極的に取り組んでいる。

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店頭での表示

今後に向けて

桔梗屋は10を超えるグループ企業、「ハイジの村」や「森の中の水族館。」、テーマパークやブライダル関連など20以上の事業を経営しており、【環境に配慮することを経営の基盤ととらえ、環境保全活動と健全な営業活動は一致する】(抜粋)と考えて取り組んでいる。そして経営理念である【桔梗信玄餅の素朴ながらも真摯な菓子づくりへのこだわりと、さらなる美味しさ、楽しさ、美しさ、品質と健康、そしてサービス体験の向上を目指しています。】(抜粋)の両立を目指して取組を進めていく方針である。

取材・文/やまなし観光推進機構 山口、岡 (取材日:2022年8月17日)

 

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施設情報

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桔梗屋(ききょうや)

405-0077 笛吹市一宮町坪井1928

電話番号:0553-47-3700

施設の詳細を見る(外部リンク)

 

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