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更新日:2023年5月16日

山梨の鉄道人たち

「近代日本を駆け抜けた山梨の鉄道人たち」山梨近代人物館 第17回展示

山梨県庁内には2つの博物館があります。1つは「山梨近代人物館」。もう1つは「山梨ジュエリーミュージアム」。

県内外の多くの方に山梨県の魅力を知ってもらうために、山梨県庁内に展示施設を整備し公開しております。

このうち今回は、昭和5年に建造された歴史ある重厚な「山梨県庁別館」の中にある「山梨近代人物館」で、今開催中の展示『近代日本を駆け抜けた山梨の鉄道人たち』を紹介します。

入口
『近代日本を駆け抜けた山梨の鉄道人たち』展示入口

山梨の鉄道人たちポスター
ポスター


昨年(2022年)が我が国における鉄道開業150周年、今年が中央本線甲府開業120周年の節目の年。皆さんご存知でしたか?

日本の近代化のあゆみは鉄道とともにありました。より速く、大量に、人と荷物を運ぶ鉄道。日本の社会を大きく変えて来たその150年の歴史には、多くの人々の叡智と情熱が刻まれています。そのような日本の鉄道の発展には、さまざまな山梨出身の鉄道人たちの活躍がありました。

  • 阪急電鉄の創業者で、後に宝塚歌劇団も創設した小林一三(こばやし・いちぞう)
  • 東武鉄道や南海鉄道(現・南海電気鉄道)など国内の多くの鉄道敷設や再建事業に関わり「鉄道王」と呼ばれた根津嘉一郎(ねづ・かいちろう)
  • 東京地下鉄道(現・東京メトロ)の創業者である早川徳次(はやかわ・のりつぐ)
    路線が入り組んでいる東京メトロの創業者らしく、名前が「のりつぐ」っていうのが面白いですよね!

館内
 

彼らをはじめ山梨出身で全国の鉄道事業開業に関わった9人のストーリーに触れることができます。彼らの夢が人々の喜びへと変わるまで、山梨の鉄道人たちの足跡とその思いを追いかけてみてはいかがでしょうか?

また、会場内に展示されている学芸員の秘蔵品もなかなか見ごたえがあります。様々な記念切符や、昭和41年12月のダイヤ改正で中央本線に初めて特急列車「あずさ」が走ることとなった時の時刻表、昔の特急は正面にヘッドマークがついていましたがそれをデザインした弁当箱など。富士山を一周ぐるりと巡ることができる鉄道網の鳥瞰図や、東京乗合自動車の遊覧路線図、つまり今の言葉で言えば、観光ガイドマップなども必見です。

秘蔵品
記念切符、中央本線に初めて「あずさ」が走ることとなった時の時刻表などが並ぶ

秘蔵品
東京乗合自動車の遊覧路線図など

パノラマ山梨鉄道地図
パノラマ山梨鉄道地図~初三郎と常光~

鉄ちゃんでなくても楽しめる展示となっております。甲府駅から徒歩約5分の山梨県庁の別館内にあり、会期は令和5年9月18日まで、入場料は無料です。ぜひこの機会にご覧ください。

取材・文/中村(洋)

第十七回展示『近代日本を駆け抜けた山梨の鉄道人たち』

展示期間:2023年3月25日(土曜日)~9月18日(月曜日)

紹介人物:若尾逸平、渡辺青洲、雨宮敬次郎、小野金六、根津嘉一郎、堀内良平、小林一三、河西豊太郎、早川徳次

開催案内はコチラ(外部リンク)

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施設情報

山梨県庁別館

山梨近代人物館

山梨県甲府市丸の内1丁目6番1号 山梨県庁別館2階

電話番号:055-231-0988

施設の詳細を見る(外部リンク)

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