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更新日:2018年11月28日

泉質の種類は日本トップレベル?! ~泉質で選ぶ温泉特集~

山梨の温泉環境の多様性は日本でも随一を誇ります。四方八方は山々に囲まれ、露天風呂からは南アルプスや富士山、渓谷美など様々な景観を楽しむことができるほか、海抜100m程度から標高1400mの温泉まで標高の差あり、分布も県内に隅々まで温泉が点在します。そうした多様性がある山梨の温泉ですが、なかでも、温泉の泉質は10ある泉質のうち、9つの泉質があり、全国でもトップレベルの多様な泉質を誇ります。(ただし、酸性泉である「金峰泉」は残念ながら現在休館中ですので、入浴できるのは8つの泉質になります。)

豊かな景観や泉質を持つ山梨の温泉には、きっとあなたが気に入る温泉があるはずです。“温泉の神様”といわれる大月短期大学名誉教授の田中収先生に話を伺いながら、山梨の多様な温泉の泉質をご紹介していきます。

田中収:甲府市生まれ、東京大学大学院修了、大月短期大学地球科学研究室教授を経て現在名誉教授。地質学の専門家であり、県内外の温泉研究の第一人者です。同氏がかかわった温泉は60ヶ所におよび、その実績から「温泉の神様」とも呼ばれています。

 

~山梨は4つのプレートが重なり合う世界でも稀な土地!?~

田中収先生は、「山梨の地下では様々な岩盤が入り組んでおり、そういった複雑になった地質構造が山梨の多様な温泉環境を作っているんですよ。」と先生は話します。
山梨はフィリピン海プレート、太平洋プレート、北アメリカプレート、ユーラシアプレート(岩盤)といった4つのプレートがぶつかり合う地域の中心にあります。これは、世界でも最もユニークな地質構造で、フォッサマグナや中央構造線といった大断層が、山梨の特異な地形・山々を作り、そして温泉の多様な泉質を育んでいると考えられます。

山梨県の地下ではこれら4つのプレートの動きにより複雑な地質構造をしている。

みはらしの丘みたまの湯 甲府盆地の奥に南アルプスと八ヶ岳の壮大な景色が広がります。

~多様性に富む山梨の泉質~

多様性に富む山梨の温泉ですが、泉質自慢の温泉を一部ご紹介します。

 

温泉の色が変わる!?硫黄が香るツルツルの湯 奈良田温泉白根館

国道から早川渓谷沿いに車で1時間強かかり到着する「奈良田温泉 白根館」。トンネルをいくつも通過した、南アルプス山脈の山間にある秘境感あふれる温泉です。

このあたりには、フォッサマグナの西縁である糸魚川静岡構造線の大断層があり、いくつかの温泉施設が点在しています。
白根館に到着するとまず感じるのは硫黄の香り、良質な温泉感を漂わせています。
白根館の温泉は、温泉の色が変わる七不思議の温泉として知られ、気候や気温などによって温泉の色が透明・緑色・白色に変わります。とても不思議な温泉です。オーナーの方に原因を伺いましたがはっきりしないそうです。

左から白濁・緑色・透明 の時の温泉の様子。

泉質や湧出地・湯量など全国でも先駆けて掲出した温泉の案内板

すぐ横を早川が流れており、渓谷美を楽しみながら白根館へ至ります。

泉質は含硫黄-ナトリウム-塩化物泉で、加水などはしていない源泉かけ流しの温泉です。入った様子は温泉成分が固まった湯華があり、トロトロとした肌に纏わりつくような温泉で、入った後にはしばらく肌がすべすべした感じがします。飲用の場所も設けており、飲んでみる硫黄の香りとしょっぱさを感じます。早川渓谷の渓谷美を目の前に、最高の温泉にひたることができます。日本秘湯を守る会に登録されており、全国から多くのリピーターが訪れるそうです。宿泊することもできるので、ゆっくりと極上の泉質を楽しむのも良さそうですね♪


放射線を含んだラドン泉 不老閣

県外から毎日多くの湯治客が訪れる増富ラジウム温泉郷「不老閣」。戦国時代から武士の傷を癒す温泉として言い伝えられており、ラジウム含有量の多さは、世界有数と言われています。
不老老の最大の特徴は、岩の間から源泉がぷくぷくと湧き出る、岩風呂です。岩部度に入れるのは宿泊客限定ですが、不老閣が持っている5つの源泉の中でも高いラジウム含有量を誇ります。湧き出る湯は、20.1℃と冷鉱泉ですが、暖かいお湯の浴槽もあるので、体を温めなおすことも可能です。
岩風呂まで行くのは、傾斜のある坂道をしばらく歩く必要がありますが、沢の奥にある岩風呂は神秘的で、一度入ると忘れません。秘境感、満載です。

宿泊客限定の岩風呂は、神聖な雰囲気。岩風呂の隙間からプクプクとラジウム泉が湧き出ています。

岩風呂まで10分ほどの道のり。山道を歩いて高度を上がると、増富温泉が眺められます。

泊まりで湯治のイメージですが、日帰り温泉実施しています。浴槽には湯華がびっしり。浴室には鉄の匂いが漂います。飲泉することもでき、飲んでみると塩辛い微炭酸でかなりのインパクトです。成分の多さが感じられる味わい。温泉成分を吸入できるサウナもあり、日帰り温泉だけでも十分入る価値ありですよ♪

 

炭酸のシュワシュワ温泉 韮崎旭温泉

韮崎市にある旭温泉は、温泉好きの間では有名な炭酸水素塩泉です。地元からも愛されている温泉で、平日でもオープン前から地元の方が外で待つ様子が見られます。

お湯は施設のすぐ西側を1200mほど掘削して出てきた温泉で、良質な温泉は、隣にある介護施設にも引いているそうです。
温泉自体は、緑色のお湯で入ってみると数秒で体に細かい泡が付いてきて、1分も入っていると体全体に泡がついて真っ白になったように見えます。入ってみると少しシュワシュワとする感覚がします。管理人の方の話によると、同じ炭酸泉に比べ、旭温泉の泡はきめが細かいので、体にびっしりと付いて白く見えるそうです。これが旭温泉を有名にしている所以です。

入ってすぐ、キメの細かい泡が体にびっしり!泡が付く温泉は、お湯が地下から新鮮な状態でくみ上げられている証拠だそうですよ!

岩風呂まで10分ほどの道のり。山道を歩いて高度を上がると、増富温泉が眺められます。

温泉を飲んでみると、すこししょっぱく鉄の味がします。お湯の湧出口付近だけ茶色くなっているのは、この鉄の成分の影響だそうです。掃除しても3日程度で付いてしまうので、そのままにしているとのこと。
地元にも、温泉ファンにも愛されるとてもよいお湯の温泉です。

 

日本有数の高アルカリ性温泉 天恵泉白根桃源 天笑閣

天笑閣は、南アルプスの玄関口にある地元の方でにぎわう温泉。どこにでもありそうな佇まいの温泉施設ですが、なんと水素イオン濃度PH10.6で日本二番目にアルカリ性が強い温泉です。
入った感じは、透明な単純温泉で少しヌルヌル感があり、マイルドな印象です。浴槽は“木曽さわら材”を使っており、わずかに木の香りがします。入り口周辺には地産品を購入できたり、飲食スペースもある(有料)ので、ゆっくりくつろぐことができます。

 

~山梨県の市町村別・温泉地別の主たる泉質~

同じ市町村や温泉地でも、源泉によって泉質が異なる場合もありますが、代表的な泉質についてのみ、泉質別に掲載しております。
なお、「含鉄泉」や「酸性泉」の温泉は、県内でも少ないため、特定物質が基準値以上含まれている源泉がある場合は、具体的な施設名を挙げています。

 

単純温泉

市町村 甲府市、昭和町、山梨市、笛吹市、甲州市、市川三郷町、南部町、都留市、丹波山村、忍野村、山中湖村
温泉郷 笛吹市 春日居温泉、笛吹市 石和温泉、身延町 下部温泉
個別温泉施設  

塩化物泉

市町村 南アルプス市、甲斐市、中央市、韮崎市、北杜市、富士川町、上野原市、小菅村、鳴沢村
温泉郷 甲府市 湯村温泉、北杜市 増富ラジウム温泉、河口湖町 河口湖温泉
個別温泉施設  

炭酸水素塩泉

市町村 南アルプス市、中央市、北杜市
温泉郷  
個別温泉施設  

硫酸塩泉

市町村 道志村、小菅村、西桂町、鳴沢村
温泉郷 河口湖町 河口湖温泉
個別温泉施設  

二酸化炭素泉

市町村  
温泉郷 北杜市 増富ラジウム温泉
個別温泉施設  

含鉄泉

市町村  
温泉郷  
個別温泉施設 富士川町 赤石温泉、富士川町 温泉民宿 山の湯、山梨市 金峰泉(休館中)

酸性泉

市町村  
温泉郷  
個別温泉施設 山梨市 金峰泉(休館中)

含よう素泉

市町村  
温泉郷  
個別温泉施設  

硫黄泉

市町村 早川町、身延町、大月市、富士吉田市
温泉郷 甲州市 塩山温泉
個別温泉施設  

放射能泉

市町村  
温泉郷 北杜市 増富ラジウム温泉
個別温泉施設  

※2つ以上の泉質に該当する場合、該当するすべての適応症 浴=浴用 飲=飲用

 

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