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更新日:2020年10月31日
「山梨ヌーボー」とは、山梨県内で今年収穫されたぶどうで、主に白ワインとなる品種「甲州」または、主に赤ワインとなる品種「マスカット・ベーリーA」を使って醸造された新酒ワインのこと。毎年11月3日が解禁日とされています。
新酒ワインといえば「ボジョレー ヌーボー」が有名ですが、ボジョレーとはフランスのブルゴーニュ地方にある地名で、ヌーボーとは新酒という意味。つまりボジョレー地域でその年に収穫したぶどうを醸造した新酒ワインで、11月第3木曜日が解禁日と決まっております。
本場から輸入されたワインも味わい深いですが、やはり日本人なら日本国内で栽培されたぶどうで醸造されたワインを楽しみたいですね!
日本ワインの代表的な産地である甲州市では、11月3日の解禁に向けて品質審査会を開催しており、その様子を見学してきました。
会場に入ると、大きなホールにもかかわらず新酒らしいフレッシュな香りが漂い、鼻腔をくすぐります。審査員はシニアソムリエや山梨大学ワイン科学研究センターの研究者ら専門家8人。五感を研ぎ澄ませて1本1本を吟味する会場内はピリピリとした空気に包まれます。
甲州市ワイン品質審査会の様子
天井が高い会場内に響くのは、グラスを回す音、ワインを(口の中で空気と触れるように)すする音、結果を記入するペンを走らす音しかしない異様な空間ですが、ひととおりの審査がおわり審査員らが互いに感想を言い合う場面は、それまでの静寂だった会場が一変、和気あいあいとしたムードに変わります。
甲州市内のワイナリー14社から出品された合計29銘柄の審査を行い、基準を満たした26銘柄が「ぶどうの丘推奨ワイン」として、11月3日に甲州市勝沼ぶどうの丘に並ぶそうです。
「ぶどうの丘推奨ワイン」
このほか、笛吹市や甲斐市など県内各地のワイナリーからも山梨ヌーボーが同じ日に解禁となります。
今年は長雨の影響もありぶどうの栽培は難しかった年ですが、各ワイナリーやワイナリーにブドウを納める契約農家では、栽培管理を例年以上にしっかりと行った結果、収穫量は少なめですが、例年に引けを取らないワインに仕上がっているとのこと。
長期熟成されたワインや樽の香りが付いたワインはもちろん魅力的ですが、この時期は、フレッシュな「旬のワイン」を食卓に用意するのもオススメ!
毎日の夕食にワインを添えてはいかがでしょうか?
※山梨ヌーボーが購入できるのは、11月3日以降になります。
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※例年開催されている「山梨ヌーボーまつり」東京・日比谷公園会場(11/3)及び山梨・小瀬スポーツ公園会場(県民の日と同時開催)ですが、2020年は中止となりました。
11月3日の解禁日には、甲府駅北口で「山梨ヌーボー解禁セレモニー」が開催されます。セレモニーでは、ワイン県・長崎知事、ワイン県副知事・田崎真也氏、林真理子氏、山梨県ワイン酒造組合の安蔵光弘会長が参加する「ワイントークライブ」も行われます。また、甲府の会場とオンラインで結び、東京・白金台のイベントスペースMuSuBuでも解禁イベントを楽しめます。
詳しくは、山梨県ワイン酒造組合ホームページをご覧ください。